血液バンク登録制度のよくあるご質問

犬や猫にも血液型があります。

動物にも血液型があるのですか?
犬猫にも人と同様血液型がちゃんとあります。
犬では、DEAという分類方法で1から13までの番号で分けられています。
1の番号のものが輸血には最も重要なので、この血液型が(+)か(-)かを調べます。
猫は、人とよく似ていて、A型、B型、AB型の3種類があります。血液検査ではその何型かを調べます。
動物にも輸血が必要ですか?
人の医療で輸血治療は、人命を救うための欠くことの出来ない治療法であることはご存知の通りです。
動物の治療でも、輸血は必要不可欠な治療法ですが、人の医療のように動物の血液バンクがないので動物病院で飼っている犬猫の血液を取って輸血をしたり、飼い主さんのお友達の動物の血液をもらって行っているのが現状です。しかし、必要とする血液型や血液の量が確保できないことも多く、きちんと輸血が受けられず、亡くなるケースも少なくありません。
血液バンク登録制度って、どんなものですか?
東京都獣医師会南多摩支部では、献血登録制度を実施しております。これは人の血液バンクのように保存した血液を輸血に使うのではなく、あらかじめ皆様の愛犬や愛猫に血液型検査とドナー(献血動物)登録をしていただき、輸血が必要なときに、血液型などが最も適した登録済みの愛犬や愛猫にボランティア献血をしていただく制度です。病気で生死をさまよう見知らぬ犬や猫のために、ボランティア精神でご協力いただくもので、皆様のご理解を切にお願い申し上げる次第です。なお、献血した愛犬愛猫が大ケガや病気で輸血が必要になった時には、優先的に無料で輸血が受けられます。重ねてドナー登録のご協力をお願い申し上げ
ドナー登録は簡単ですか?
登録は献血了承の同意書にご記入いただき、同時に血液型の検査をしていただきます。わずかな量の採血で結果が出ます。費用は通常の血液型検査料金(採血料含)の半額の3,150円をご負担願います。同時に赤血球数、白血球数、栄養状態の検査なども無料で受けられます。ドナー登録された動物には、血液型カードが発行されます。
献血までの実際の流れを詳しく教えて下さい。
順を追ってご説明いたします。
  1. ドナー登録をしていただき、血液型検査を受けた後は普通の生活をしていて下さい。
  2. 獣医師会員の病院で輸血が必要となったとき、獣医師は皆様の愛犬愛猫の血液型などを記録保管してい る血液型管理センターに連絡を入れます。
  3. 血液型管理センターでは、病気の動物の血液型などから最も適したドナーを選び、飼い主さんに献血のお願いの連絡を入れます。
  4. その後、その獣医師からも電話連絡が入りますので、病院に動物を連れて行く時間などをご相談下さい。
  5. 病院に来ていただくと、獣医師はこれから行われる手順をご説明いたしますが、わからないことは何でもご遠慮なくご質問下さい。
  6. 多くのケースで、ドナーを一時(数時間)、動物病院でお預かりさせていただきます。その場合も獣医師とよくご相談下さい。(鎮静剤を投与する場合もあります)
  7. 献血が済み、獣医師が十分に観察、診察してからおうちに帰ります。ゆっくり休ませて下さい。動物病院から高栄養のペットフードのプレゼントがありますので、おいしいフードを与えて、労をねぎらってあげて下さい。
    後日、獣医師会から感謝状を送らせていただきます。