令和7年度 稲城市防災訓練参加報告(ペット同行避難の取り組み)

令和7年11月2日(日)、稲城市平尾小学校にて開催された
「稲城市防災訓練」に、南多摩獣医師会稲城部会も参加
いたしました。

南多摩獣医師会のブース

当会のブースでは、防災に関するパネル展示や啓発活動を
行い、多くの来場者の方々が足を止めてくださり、ペットの
防災に関して啓発を行いました。
また、今年も恒例となっているマイクロチップの無料埋入を
実施し、ペットの身元確認の重要性についてご理解いただく
機会となりました。

南多摩獣医師会のブース

今回は新たな取り組みとして、地元の動物ボランティア団体
「いなぎ動物愛の会」の皆さまと協力し、犬猫の避難訓練を
実施しました。

事前予約の方と当日参加の方を合わせて、9名(9頭)の
飼い主とペットが小学校昇降口に設けられた避難ブースへ
避難し、その様子を観察しました。

ケージ内で落ち着いて過ごすペットたちの姿に、見学された
方々も大きな関心を寄せてくださいました。
実際の災害時には、より多くのペットが避難所に集まることが
予想され、今回のような穏やかな状況とは限りません。
しかしながら、今回の訓練を通じて、獣医師会および
ボランティア団体の間でいくつかの課題も見つかり、
今後の備えに向けた貴重な学びとなりました。

また、参加者・見学者の皆さまにはペットの防災に関する
アンケートにもご協力いただきました。
その結果、ペットの防災対策を日頃から行っている方はまだ
少なく、稲城市が発行している「動物同行避難健康手帳」の
存在をご存じない方も多いことが分かりました。

災害時にペットと安全に避難するためには、平時からの備えが
欠かせません。今回の訓練を通じて、ペットの防災について
あらためて考えていただくきっかけとなれば幸いです。

ご来場いただいた皆さま、そしてご協力いただいた関係者の
皆さまに心より感謝申し上げます。

詳しくは稲城市、多摩市、日野市の
(公社)東京都獣医師会南多摩支部
(南多摩獣医師会)所属の動物病院
にご相談ください